冨士山下宮にあたる小室浅間神社の紹介。
こむろと読むのかと思っていましたが古くは「御室」と書いたそうで、「おむろ」が正解のようです。
緑の中に赤い鳥居が美しく栄えます。
この日は毎年9月19日に執り行われる「例大祭流鏑馬祭り」の少し前だったので、宮司さんや氏子さんですかね?祭りの準備でとても忙しそうでした。

神社のホームページによると「小室」とは、そこに神霊が常在するの意味で、富士山で四囲に石柱を樹て祭祀されていた事からきているそうです。浅間信仰中独自の位置づけを持ち、侭山の神、田の神信仰及び氏神信仰と重なる形で、小室浅間神社への崇敬が展開されてきたところに年間の諸祭祀が位置づけられているとのこと。

また、市内の中心に位置するところから年間の諸祭事に参詣者多く愈隆昌のうちにある由緒深き神社であります。
小室浅間神社はタイトルにもありますが800年以上続き、毎年9月19日に行われる例大祭流鏑馬祭りで有名です。
この流鏑馬祭りは市無形民俗文化財に指定されており、一般に知られている武士の流鏑馬や、他神社等に奉納されるものと異なり、9月1日に斎行される初馬揃式から始まる多数の前儀と共に、奉仕者は一週間に及ぶ「切火」と呼ばれる厳しい潔斎(世間日常を離れ祭祀者としての資格を完成し、心身を清浄にするため籠もること)にその意義と特色があるとされています。
特に馬の馳せた足跡による吉凶の「馬蹄占」は世襲の「占人」の存在と共にこの神事を著名なものにしており、日本の文化的源流を持つ貴重な祭ですということですが、スタッフはまだ見た事がありません。郡内(富士五湖方面)は交通事情が分からないので、お祭りなどあまり来た事がないのです・・。

参道の途中に「御神馬」と書かれた社の中に白い馬の像が祭られていました。御祭神である「木花咲耶姫命」は白馬に乗られていたとか。その姿を模した馬の像なのですね。
また昔、吉田では各家で馬を飼っており、その馬に感謝をすると共に、その御霊慰める為に建立されたと言われています。

馬に縁の深い神社ですが、なんと神社で馬を飼育しています。飼育と言いますか御神馬として祭られているようです。
境内にいるのはいつも1頭だけのようですが、前の馬が天寿を全うすると新しい馬が奉納されるそうです。

写真の白馬は平成29年2月に奉納されたばかりの「シロ」君です。競走馬だったと祭りの準備をしていたおじさんに聞きましたが、とても人慣れしていました。柵にスタッフが近寄るとご飯を食べていたのにトコトコ歩いて来てくれました。
鼻をコシコシこすってもらうのが好きみたいでしたよ。

境内の中でも存在感ある大きな木がある大塔宮桂之古跡。南北朝時代、鎌倉で無念のうちに討たれた「大塔宮護良親王」の首級を雛鶴姫が持って落ち延び、この根本に葬ったと伝えられているそうです。燃えるように真っ赤な花が咲くそうで、霊感の強い人は何かを感じてしまいそうですね・・。

そして境内にはバナジウム水が湧き出ています。さすが、富士山の麓!

なので池はとても澄んでいてきれい。池の鯉もきっと気持ちよいのだろうな〜と、そのうちウイークエンドに流鏑馬祭りが当たったら見に来てみたいな〜とぼんやり考えていたスタッフなのでした〜

小室浅間神社(富士山下宮小室浅間神社)
住所 | 山梨県富士吉田市下吉田5221 |
電話番号 | 0555-22-1025 |
駐車場 | あり |