甲府市の中心に店を構えるあくつの紹介。
父がとある、なかなかいただけないという賞を受賞したということで、娘はお祝いを大奮発することに。
和洋中何が食べたいのか聞くと、「寿司」が食べたいというので、いつも行かないちょっと良いお店を探し「あくつ」さんに予約をしました。
夜のみの営業で、夜になると小さな行燈が置かれます。看板はないので昼間だとお寿司屋さんがあることに気が付きません。
店舗は2階にあり、急な階段を上がります。階段を上がり切るといくつか扉があります。カウンターと個室があるようですが、どこがカウンター席で、個室なのかわからない作りで、全部開けてしまった。。個室にお客さんがいない時間帯で良かった。
カウンター席の正面は金色の壁と黒の設え。和モダンな雰囲気となります。
カウンターの中央には大きなネタが入ったケースがあり、丁寧にした処理されているのが直近に見られます。
予約の際個室を希望したのですが、満席でカウンター席となりました。席に座る前までは個室の方が良かったな、、と思っていましたが、目の前で握る様子や、すぐに提供されるライブ感はカウンターならでは。最終的にはカウンターで良かったと思いました。
おまかせのコースが3種類と握りが1種類というラインナップです。
おまかせ 8,000円 | 8,800円 |
おまかせ 10,000円 | 11,000円 |
おまかせ 15,000円 | 16,500円 |
握り 一人前 | 4,400円 |
流石に懐事情がありますので、一番お安いおまかせ8,000円コースにしてもらいました。
まずは先付。白子とクラゲ、ナマコ。とろっと濃厚で臭みのない白子。コリコリとした食感のナマコは甘酢で。クラゲもシコシコとした歯触りでなかなかの珍味揃い。
写真を撮りませんでしたが、生わかめを酢味噌でもいただきました。シャクシャクとした歯応えで、わかめって一品になるんだなぁとスタッフ。
刺身の盛り合わせは豪華ふぐ刺し、皮とマグロ。ムチムチとしたフグの刺身に、コリコリとした皮の歯触りのコントラスト。
ここからは握りが続きます。握りは山梨県では珍しい、赤酢の握り。シャリは小ぶりなサイズで、硬め。イタリアで言うアルデンテのような、軽く米の芯を感じるような感じ。好みが別れるかもしれませんね。
最初の握りはムチっと、とろっとした味わいのイカ。
次はコハダ。青魚特有の脂を酢で占めることでちょうど良く中和してくれます。
今まで食べたコハダの中で一番美味しかった。
次は高級魚のクエ。スタッフはお初です。上品な白身の脂。ムチっとした食感。
次は焼き物。鰯の味醂干しとカラスミ。味醂の甘みと香ばしさがたまりません。
くわいの揚げ物。ほくほくっとして、お塩でいただきました。
絶品の赤貝。肉厚さ、上品な甘さ。シャクシャクとした歯応えはこれまで食べた中でもトップクラス。
いよいよ中トロの登場です。あっという間に口の中に脂が広がり、溶けてしまいました。
煮付けはエイヒレ。軟骨が柔らかくなるまで煮込まれ、全部食べられます。
薄味ですが、魚の旨味を引き出し、何より食感がトロトロ。
海老は車海老。大ぶりでぶちぶちっと繊維が口の中で切れる感じがたまりません。
また甘さも際立っていました。
ここで蒸し物。ものすごくシンプルな茶碗蒸し。具はなく、上に梅干しの果肉が乗っただけ。
でもこれがお腹がいっぱいになってきているので、ちょうど良く感じます。
握りの最後はトロトロな穴子。煮崩れる一歩手前といった柔らかさです。
最後はデザートで〆。ケーキでした。美味しかったけれど、和菓子系でも良かったかも。
結果的に8,000円のコースでお腹がいっぱいでした。
両親共に満足してくれたようで、ホッとしたとある夜でした。
あくつ
住所 | 山梨県甲府市丸の内1-14−19 日原ビル2F |
電話番号 | 055-236-6677 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし |