安曇野にガラス工芸を根付かせた工房、グラス・アート 瑠璃工房の紹介。
niauhausが紙面制作をさせていただいているお客様が、今度瑠璃工房さんの夜桜をモチーフにしたアクセサリーを取り扱う事になりました。
その時に紙面へ掲載する製造工程の説明などを取材させていただくためにお邪魔しました。
職人さんを紹介していただきましたがとても若い女性の職人さんたちで驚きました。
瑠璃工房さんでは2種類のバーナーを使い、蜻蛉玉などのグラスアクセサリーなどを制作しています。
写真は国産ガラスで有名な佐竹ガラスのガラス棒。蜻蛉玉などを作る時に用いられる柔らかめなガラスです。
他には酸素バーナーを用いてイタリアガラスのモレッティや耐熱ガラスを使った工芸品も作っています。酸素バーナーを使ったバーナーワークは迫力があります。
職人さんの一人にお時間を割いていただき、蜻蛉玉の基本的な作り方を見せていただきました。
まずは蜻蛉玉に埋め込む花のパーツ作りから。出来上がると直径わずか5mm程度になっていきます。写真は芯の部分。
そこに事前に作ってあった花びらのパーツを5枚付けていきます。熱と重力に負けて形が崩れてしまわないようにくるくると回しながらの作業は見た目以上に難しそう。
花びらのパーツを付け終わったら透明のガラスでコーティングしていきます。何だかイチゴミルクの飴みたいに見えてきました。
この時ガラスの中に入った空気を熱する事で抜いていきます。
空気が入らないよう端の処理をコテで器用にしていきます。
両方に棒を刺したら飴細工のようにねじれないようぐーんと伸ばしていきます。直径5mm程度に均等に伸ばす作業は大胆かつ慎重な作業。
出来上がったパーツを専用のペンチのような道具で切っていくと写真のようになります。どこかで見た工程だよなと思ったあなた、そう、金太郎飴と同じです。
ここからは蜻蛉玉本体の制作となります。まずはベース部分から。青色の色ガラスを棒に巻き付け泊を貼りました。
その周りに透明なガラスを回しながら巻き付けていきます。
巻き付けたらコテで形を丁寧に整えます。
整え終わると、葉の飾りなどの装飾を施していきます。細かい作業の連続!
切った花のパーツを埋め込みます。ならしたり押し込んだりしながらいくつかの作り方を見せていただきました。
一つ一つ丹誠込めて職人さんが作る夜桜がモチーフのアクセサリー。これから撮影や紙面制作が始まりますが限られた紙面の中で、この丁寧で手間のかかる作業や素晴らしい商品という事を伝えきれるか悩ましいです。
最後に瑠璃工房さんがお昼ご飯にと、安曇野のお蕎麦をごちそうしてくださいました。安曇野と言ったらお蕎麦。
社員の皆さんがオススメのお蕎麦屋さん「栄作」というお店。地元の人しか分からないような場所にあり本当に美味しかったです。
そして素晴らしいコスパ。天ざる蕎麦1,500円なり。
天ぷらが10種類ほどつきます。山梨でこれほど天ぷらがでてくるお店を知りません・・。
そばは1:9の割りで打つ本格派。強い歯ごたえとのど越しのよいお蕎麦でした。
瑠璃工房の皆さん長時間取材に対応していただき、ありがとうございました。
11月2〜5日の間「安曇野スタイル」というイベントが安曇野市で開催されます。安曇野にある工房や美術館、カフェなどが会場となり、散策しながらクラフトの購入や創作体験、アート鑑賞などができるイベントとなります。
瑠璃工房さんも工房を開放して「お好きな蜻蛉玉で作るブレスレット」体験ができます。ぜひお立ち寄りくださいね。
グラス・アート 瑠璃工房
住所 | 長野県安曇野市穂高8207−4 |
電話番号 | 0263-82-9714 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
駐車場 | あり |