ポートレートを撮るのが苦手なスタッフとカメラという生き物

たまにはお仕事の話というか、スタッフの学生時代の体験談。
スタッフは一応美術大学卒です。
その学校では伝統的にある街まで行き、見知らぬ人に声をかけてポートレートを撮らせてもらうという写真実習がありました。
もちろん撮影した写真は授業で写真専門の先生に評価してもらいます。
その授業中、同期の写真を見た先生が「君は人が怖いの?それとも嫌いなのかな・・」と一言。
そう言われた同期は泣き出し、先生はびっくりしてオロオロ。同期がとある犯罪被害者だった事をのちになって知る事に。
先生はそのことについて全く知らずに、ポートレート写真だけを見て同期の心のうちを見透かしたという事になります。
写真って怖い! とその時はものすごく思いました。レンズをとおして自分の心がフィルムに、印画紙に投影されてしまうんだと。

写真を撮るという事

写真を撮るという事


あの時の同期の写真をスタッフが見る限り、そんなことを感じさせる写真には見えませんでしたが、見る人が見ればその人がわかってしまうのか、それともその先生だけが感じ得た感覚なのか、はたまたは強烈な過去のトラウマを抱えている同期の心情が強く写真に出て来てしまったのか、今となってはわかりません。


ちなみにスタッフはその授業中に撮った写真の中で、低いながらも評価がついたのは、たまたま下宿先に遊びに来ていた母を撮った1枚でした。(街の人を撮った写真の中にはいいのがなかった・・。涙)
「撮る方も撮られる方もリラックスしてるね。」という理由・・。
やっぱり見る人が見たらわかっちゃうのかな〜? そんなことが学生時代にあり、ポートレートを撮るときはちょっと緊張してしまいます。
でも撮る側も撮られる側も気分が上がってくるとシャッター音がすごく気持ちよくなってくるんですよ。
写真の授業の空き時間に、同い年の同期同士、撮って撮られて、めちゃくちゃ盛り上がって。
カメラって機械なのに時々生き物みたいな感じがします。カメラを持つ手から自分の想いが伝わって? カメラが想いを汲み取って?シャッターを切った時に投影されるような不思議な感覚。
なんか怖いような、でも素敵なような感じがしませんか?
カメラが発明されてから今日まで、絵画にはない魅力で私たちを魅了するのはそんなところにあるのかなぁと思います。


今では簡単に手軽にそしてすぐに写真を撮れるようになりました。
そしてSNSやブログにはたくさんの写真が溢れています。
そんな時代だから写真を掲載する時には掲載しても大丈夫か、自分の思いが溢れ出しちゃってないかちょっと立ち止まって考えてからと思っているスタッフなのでした〜

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